率直であること

 大学研究室時代の友人U。同じ研究室で活動をしている中、彼は博士課程を中退し、今は愛媛・明浜で柑橘を栽培する農家となった。

我々が徳島にやってきたこともあって、早速訪ねてきた。
思い起こせば彼と会うのは実に7〜8年ぶりくらいだったようであることを彼と話して初めて気づいた。なんとなく時々メールや電話のやり取りがあったので、そこまで疎遠な気もしなかったし、無理をして会いに行く、という感じでもなかった。
その間に彼はNGOで働き、愛媛で働き、インドで暮らし、そして、今の暮らしをはじめるに至っている。

一見波乱万丈のように見える彼の生き方も、彼と話しているとそんな感じはしない。彼の言葉から伝わってくることは、その時々、率直に行動する、ということなのかもしれない。

人間が生きている以上、どうしても他の目とか、自分のプライドとか、理想とか、現実とか、いろいろとあるけれども、彼や彼の家族の暮らしを見ていると非常に率直に、素直に暮らしている、というのがなんとなく空気のように伝わってくるのである。無理もない、かと言って惰性も無い、日々の暮らしを素直に率直に送っている。ように感じた。
 一緒に2日間を過ごした我々は、これも非常に素直に、穏やかな気持ちに包まれる。

そして、彼らの暮らしの舞台である「かんまん部屋」。「かまわない」を語源として、いつも多くの友人知人が集まってくるらしいこの空間も非常に気持ちが良いのである。我々がいる間にも、近くのおっちゃんが焼酎片手にやってくる。知らず知らずのうちに自分も含めて楽しい会話が始まっている。そこには、年齢も性別も、プライドもない。人と人のダイレクトな関係のような感じがする。友人Uによってこの空気が作られている、というよりも明浜の空気に友人Uが素直に寄り添っている中で、醸しだされているのだろうなぁ、と。。
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at 10:42, TaroTAGUCHI, 地域と暮らし

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図と地の闘いとしての庭

Facebookはまぁ、SNSではあるが、世界中に利用者が広がったこともあり、いろんな旧交の復活の場となっている。

まぁ、復活というほど疎遠になっていなくても、半年に1度連絡を取る程度の人の動向が日々わかるようになる、というだけで身近に感じられるものである。

とはいえ、どうでも良い人の日々はそれこそどうでも良いのかもしれないが、会うたびに議論し、刺激し会える人との日常的なふれあいは地方にいればいるほど貴重とも言える。
Facebookの中で議論するわけではないが、この中の小さな一言がこちらの行動を誘発し、こちらはその行動を経て大きな感動がある。

今回もそんな出来事の一つ。

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at 15:59, TaroTAGUCHI, These days

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住み手の責任

昨日、工学部の方に案内いただいて、徳島県内の佐那河内村、神山町、旧美郷町(現吉野川市)を見て聞いて、食べて回った。
1日にしては想定を超える気持ちの高揚があり、夜まで興奮状態。。。。
どの地域でもあまりに素敵な人たちに出会った。

写真は旧美郷町の高開集落の石積み。斜面一面の段々畑の法面が石積みで作られている。切石して密に積み上げるのではなく、それぞれの石が個別バラバラにバランスを取りながらつまれている。
数年経つと土の圧力で膨らんでくるので、定期的に補修(積み直し)が必要とのこと。

これをこのTさんは一人黙々とこなす。
肩書きは「石工・百姓」。
急傾斜地にある集落で生きていくためにとにかく平地がほしいと石積みを作り続けてきた文化がここにはある。そして、力強い景観を作り出している。
当然、過疎化はこの集落にも起こっていて、人出は減る一方で、杉林に少しずつ覆われているが、このTさんはそれでもこの石積みの風景に責任と誇りを持って守り続けている。

この背中がなんとも力強い。
大変とか、課題とか、彼の口からマイナスな言葉は出てこない。ただただ、守る。
そのなかで地域を訪れる人達もいる。彼らには花粉症の人もいる。過ぎに覆われた集落を訪れる人が花粉で苦しまないように花粉が出るような杉は切った、という。

地域を守る、生活のみならず集落としての生活文化を守る上にさらに来訪者にも気を配る。

この人の大きさに感服です。


 

at 18:33, TaroTAGUCHI, 地域と暮らし

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調査成果の還元

長岡市の濁沢地区で取り組んできたまちづくりオーラル・ヒストリー。集落の方々の人生史を聞き取り、それを次なる地域づくりの資源として活用する取り組み。

発表会自体は昨年のうちに行って、分析などもお伝えしたのであるが、このほど報告書と活用アイテムである「濁沢カルタ」が完成したので、前職の学生と共に濁沢集落へ。

大学の調査発表とはいえ、おこがましいことも言えないので、地域の集まりに参加させてもらって、終わった後の懇談の場でお披露目をさせていただくことに。
反応はよく、「よくぞ作ってくれた」とか、あー使いたい、こー使いたい、こんなのはどうだ?というように住民の方々からアイデアが出てくる。
調査時は多少の反発もあったが、地域への還元というか、お披露目を経てようやく喜んでもらえた。
実は、新潟工科大学在任の5年間で、あちこちでいろんなプロジェクトに取り組んできたが、研究室の学生も含めて取り組みでこうしてしっかりとして成果物、というか大量製本して配って回れるような報告書や、それなりのグッズなどを制作できたのはこれが始めて。

これはこれで感慨深い。
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at 18:47, TaroTAGUCHI, まちづくり

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濁沢地区まちづくりオーラル・ヒストリー

 考えてみれば一昨年のクリスマスイブ、大雪の中で車はスリップして大破、集落の皆様にはお世話になりました。。。

その恩返しではないのですが、、、
研究室で取り組んできた「まちづくりオーラル・ヒストリー」で成果物ができる。
オーラル・ヒストリーというのは言ってしまえば口述による人生史。地域の人々の人生の蓄積を紡ぎ合わせることで生活の履歴を紡ぎ出そうという試みです。
とは言ってもこの集落には中越地震以降、子どもはいなくなりました。しかし、不思議なことに学校はあります。
「特認校」といって、学区がない小学校。様々な理由から自宅近くの小学校に通わずにここにやってくる子どもたちがいます。

というわけで、地元の子供達ではないけれど、子どもがいる!ということはこの地域の大切な資源である!また子どもにすれば地元ではないけれど、学校の周りに豊かな生活文化がある!ということは幸せである!

ということで、そこをつなぐことが出来れば、子どものいない地域でも明るい暮らしが可能かもしれない!ということで、子どもが楽しく地域を学び、興味を持つきっかけとして調査の中で出てきた様々なお話を元にカルタを制作。

担当した学生は、試作を作った後、小学校脇の児童館に通って子どもたちに向けて実践!という取り組みでした。。。

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at 08:24, TaroTAGUCHI, まちづくり

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